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上顎のインプラント手術をするとき、常に問題となるのは、
(1)骨質の柔らかさと (2)上顎洞 です。
この2つは下顎の手術を行うときよりも上顎の手術の方が難しいという、根拠となっています。(1)の骨質の柔らかさは、オステオトームテクニックを行ったり、また、しっかりと柔らかい骨質にでも食い付くインプラントを使用することにより解決できます。
しかし、(2)の上顎洞というのは上あごと眼窩の間の左右両側にあるほら穴です。そして、その内面には、上顎洞粘膜(シュナイダー粘膜)という、厚めの柔らかい組織が張りつめています。
したがって、上顎の臼歯部にインプラントを埋入しようとすると、骨の先端(骨頂部)から、上顎洞下壁までが解剖学的にインプラントを埋め込むことができるところとなります。しかし、最終的に「咬む」のが目的ですから、インプラント自身にかみ合わせる力というかなり大きな力が加わりますが、それに耐えうるよう、ある程度深くインプラントを入れなければなりません。具体的には私自身は13ミリ以上のインプラント体を埋入するようにしています。それ以下の長さのインプラントもありますが、かかる力のことを考えた場合、やはりあまりお勧めできません。それ以下の長さのインプラントはあくまでも「補助用」と考えるのがよいと思います。(ただしエンドポアインプラントを除く)
具体的には、上顎臼歯部の外側より粘膜切開を行い、上顎洞側壁を露出させます。
そして、側壁より骨を開窓し、シュナイダー粘膜を確認できるようにします。そして、粘膜を注意深く剥離して、スペースを作り、そこに骨になる物質を入れます。(ほとんどの場合は自分の骨を移植します。)インプラント体の骨から出てしまう部分が少なければインプラント埋入手術と同時に、また、骨が薄く、初期固定が得られないと判断した場合はまず骨を作ることのみを行なうため、9ヶ月から12ヶ月、そのまま置いておきます。そしてその後、その新しくできた骨にインプラントを埋入するようにします。

インプラントが突き出てしまう
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上顎洞粘膜を持ち上げる
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インプラントの挿入が可能に |
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